<金融アトラス/a>

金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

市場取引(マーケット)-資本市場

金融機関におけるブッキングについて

金融機関がトレーディングによってポジションを保有するとき、どの拠点にポジション計上(ブッキング)するか、という問題がある。 ブッキングの集約 グローバルな金融機関では、世界中の拠点において取引が行われているが、その取引が会計上どの拠点にブッキ…

金融ビッグバンとは何か

本ページでは、1990年代後半に日本で実施された金融制度改革である「金融ビックバン」の概要についてまとめたい。 「金融ビッグバン」の背景 日本の金融システムは伝統的に、間接金融つまり銀行が主体であったということができるだろう。 日本の高度経済成長…

「貯蓄から投資」の目的とは?

日本において「貯蓄から投資」が叫ばれて久しい。かつての銀行中心の金融システムから、市場型の金融システムへの転換を図る目的で90年代後半から提唱されたスローガンであるが、具体的に「貯蓄から投資」を通じてどのようなことが期待されていたのか。 ○家…

間接金融から直接金融にシフトするべきなのか?

金融とは読んで字のごとく「金を融通する」という意味である。当然、融通する人がいて、融通される人がいる。 融通の仕方は大きく分けて2通りあり、融通する人と融通される人の間に銀行がおり、銀行が融通先を決定する仕組みを「間接金融」、融通する人が市…

日本で国際金融センターを目指す目的とは?

政府、東京都を中心に、日本で国際金融センターの確立を目指す動きが高まっている。世界中の金融機関が集積するニューヨーク、ロンドン、シンガポールなどと並ぶ金融ハブを日本にも作るということだが、これによってどんなメリットがあるのかについて考えて…

外為法改正に見る経済安全保障と経済成長のジレンマ

「経済安全保障」の重要性が近年強調されつつある。経済安全保障とは広範な概念であるが、民間企業の視点に立てば、技術や情報が外国に流出し、戦争行為等に利用されることを防ぐこと、と言うことができるだろう。 2019年、外為法(外国為替および外国貿易法)…

オフショア取引とはー外・外取引ー

「オフショア取引」または「オフショア市場」という言葉をよく耳にする。オフショアとは「海外」を意味するが、単純に海外の市場のことを「オフショア市場」というわけでもなさそうだ。 はっきりとした定義があるわけではないが、「主に海外の当事者どうしの…