本ページでは、金利オプションであるキャップ、フロアについてまとめたい。
キャップ
原資産となるある変動金利について、一定の金利水準(キャップ・レート)を超えたとき、キャップの買い手はその超過分を売り手から受け取ることができる。例えばキャップが5%だったとして、原資産の金利が6%になったら、差分の1%を売り手から受け取る。5%を下回っている間は何も受け取らない。反対に、買い手は売り手に対して、キャップ料を支払う。買い手にとっては、例えば変動金利で何かの支払いを行なっている場合に、金利変動のリスクをキャップによって削減することができる。(キャップ・レート以上のコスト負担がなくなるため)
フロア
フロアはキャップと反対の取引と考えることができる。原資産となるある変動金利について、一定の金利水準(フロア・レート)を下回ったとき、フロアの買い手はフロアからの減少分を売り手から受け取ることができる。例えばフロアが5%だったとして、原資産の金利が4%になったら、差分の1%を売り手から受け取る。5%を上回っている間は何も受け取らない。反対に、買い手は売り手に対して、フロア料を支払う。買い手にとっては、例えば変動金利で何か受け取りを行なっている場合に、金利変動のリスクをフロアによって削減することができる。(フロア・レート以上の受け取り金利減少を抑えられるため)
キャップ、フロアどちらにおいても、支払いにおいては「金利の差分×元本」の分だけ支払いが行われる。元本の額は取引時にあらかじめ定められる。
(出典):