<金融アトラス/a>

金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

市場取引(マーケット)

カウンターパーティリスクの削減方法について

本ページでは、カウンターパーティリスクの管理において、リスクをどのように削減したらよいか、その代表的な手法についてまとめたい。 カウンターパーティリスクとは 店頭デリバティブで取り扱うスワップ取引においては、取引相手が契約通りに支払いを行う…

仕組債の手数料は高い?

本ページでは、仕組債の手数料についてまとめたい。仕組債とは、一言でいえば、債券にスワップやオプションなどのデリバティブの要素を加えたものである。 仕組債の代表的な商品である「EB債」について、以下のページで紹介しているので、仕組債のイメージを…

債券のデュレーションとは何か①割引債の場合

本ページでは、債券(ここでは割引債)のデュレーションとは何かについてまとめたい。 割引債と利付債 債券は割引債と利付債に大別される。額面金額から割り引かれた価格で発行され、期中は利子(クーポン)の支払いがなく、償還時に額面金額が支払われる債券で…

債券の「額面金額」とは?発行価格との違いは?

本ページでは、債券における「額面金額」とは何かについてまとめたい。 額面金額とは、一言でいえば、「債券が償還期限を迎えた時に受け取ることのできる金額」ということができる。 また、利付債(償還まで一定の期間ごとにクーポンが支払われる債券)の場合…

債券の利率と利回りの違いは?

本ページでは、債券における利率(クーポン)と利回りの違いについてまとめたい。 投資家から見た利回りも、クーポンと混同されることが多いが、区別して考える必要がある。 利回りは、投資金額に対してどれほど収益をあげたか、を意味する。 それに対して利率…

経常収支と為替レートの関係について

本ページでは、経常収支と為替レートの関係についてまとめたい。 経常収支とは 経常収支とは、「貿易・サービス収支」、「第一次所得収支」、「第二次所得収支」の合計である。 貿易・サービス収支とは、貿易収支とサービス収支の合計で、実体取引による収支…

デリバティブ取引におけるネッティングとは何か

本ページでは、デリバティブ取引におけるネッティングとは何かについてまとめたい。 店頭(OTC)デリバティブ まずは、デリバティブ取引の中でも店頭デリバティブの説明から始めたい。店頭デリバティブとは、取引所を介さずに、取引の当事者同士が相対で行う…

クレジットデリバティブとは何か

本ページでは、クレジットデリバティブとは何か、そしてその代表例についてまとめたい。 クレジットデリバティブの概要 そもそもデリバティブは金融派生商品と呼ばれ、金利や通貨といった原資産をもとにしてスワップやオプションといった取引を行うものであ…

グローバルな金融グループのビジネスモデルとは?

世界にはグローバルに活動する大規模な金融機関が存在する。例えば、ゴールドマンサックス、JPモルガン、BNPパリバなどが挙げられるだろう。こうした金融グループは、どのようなビジネスを通じて収益をあげているのだろうか。以下、その全体像をまとめたい。…

金融ビッグバンとは何か

本ページでは、1990年代後半に日本で実施された金融制度改革である「金融ビックバン」の概要についてまとめたい。 「金融ビッグバン」の背景 日本の金融システムは伝統的に、間接金融つまり銀行が主体であったということができるだろう。 日本の高度経済成長…

EB債とは何か

本ページでは、EB債(Exchangeable Bond、他社株転換可能債)とは何かについてまとめたい。EB債とは、一言でいえば、債券にスワップやオプションなどのデリバティブの要素を加えた仕組債の一種であり、償還時に現金の形で戻ってくる場合と株式により戻ってくる…

ファーマ-フレンチの3ファクターモデルとは何か

本ページでは、ファーマ-フレンチの3ファクターモデルとは何かについてまとめたい。ファーマ-フレンチの3ファクターモデルとは、一言でいえば、ある資産のリターンを、マーケット全体(市場ポートフォリオ)のリスクプレミアム、時価総額、簿価時価比率の3…

「貯蓄から投資」の目的とは?

日本において「貯蓄から投資」が叫ばれて久しい。かつての銀行中心の金融システムから、市場型の金融システムへの転換を図る目的で90年代後半から提唱されたスローガンであるが、具体的に「貯蓄から投資」を通じてどのようなことが期待されていたのか。 ○家…

誤方向リスク(Wrong Way Risk)とは何か

本ページでは、誤方向リスク(Wrong Way Risk)とは何かについてまとめたい。誤方向リスクとは、一言でいえば、デリバティブ取引において、エクスポージャーの増大に伴って取引相手の信用力が悪化し(デフォルト確率の増大)、想定される損失が大きくなること…

間接金融から直接金融にシフトするべきなのか?

金融とは読んで字のごとく「金を融通する」という意味である。当然、融通する人がいて、融通される人がいる。 融通の仕方は大きく分けて2通りあり、融通する人と融通される人の間に銀行がおり、銀行が融通先を決定する仕組みを「間接金融」、融通する人が市…

ドル高に伴う新興国通貨安の影響について

為替相場の決定要因は様々である。長期的には物価水準により決定されるが、短期的には通貨間の金利差が大きな影響を与える。具体的には、金利の高い通貨の需要が高まり、通貨高となる一方、相対的に需要が下がる通貨に関しては、通貨安となり、資金が流出す…

ジニーメイ、ファニーメイ、フレディマック…米国の住宅金融関連機関について

本ページでは、ジニーメイ(Ginnie Mae)、ファニーメイ(Fannie Mae)、フレディマック(Freddie Mac)とは何かについてまとめたい。一言でいえば、米国でMBSの投資家への元利金支払いを保証する政府系の機関であり、住宅ローン市場への資金供給の一翼を担う。 MB…

金融機関の外貨調達手段について

本ページでは、金融機関の外貨調達手段についてまとめたい。 外貨調達の必要性 日本の銀行、特に大手行は、国内だけでビジネスを完結させているわけではなく、海外に貸出を行ったり、海外の有価証券に投資することなどを通じても収益を得ている。その際、ド…

証拠金規制とは何か

本ページでは、証拠金規制とは何かについてまとめたい。一言でいえば、店頭デリバティブ取引において証拠金の授受を求めるものである。 以下、証拠金規制そのものについて議論する前に、まずこの規制が導入される背景についてから記述したい。 店頭デリバテ…

レポ取引におけるヘアカットとは何か

本ページではレポ取引におけるヘアカットとは何かについてまとめたい。ヘアカットとは、一言でいえば、担保である有価証券の価値を額面から一定程度割り引いて評価することである。 代表的にはレポ市場での取引において用いられる。 レポ取引におけるヘアカ…

通貨危機と外貨準備ーロシアのウクライナ侵攻の事例ー

本ページでは、通貨危機と外貨準備をテーマにまとめたい。 通貨危機とは 通貨危機とは、ある国の通貨の対外的な価値が著しく低下し(つまり極端な通貨安になる状態)、その国の経済にとって大きな打撃となる状況を言う。 通貨の価値は国の信用力で決まる。国の…

デリバティブにおける「エクスポージャー」とは

本ページでは、デリバティブにおける「エクスポージャー」の概念について整理したい。 なお、ここでは、店頭(OTC)デリバティブを念頭に置いている。 デリバティブの時価 そもそもデリバティブにおける時価とは、将来に発生するキャッシュフローを無リスク…

デリバティブの損益通算で租税負担は軽くなる?

近年、デリバティブ取引を「損益通算」の範囲に認めることについての議論が続いているが、これはいったい何を目的とした議論なのか、本ページではまとめてみたい。 損益通算とは そもそも損益通算とは何か。金融商品には株や債券、デリバティブなど様々な物…

金融リスク管理における「三つの防衛線」とは何か

金融機関におけるリスク管理について、「三つの防衛線」という言葉がある。金融機関における内部統制の在り方を示したものであり、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)での文書でも明文化されているが、この「三つの防衛線」の考え方についてまとめたい。 金融機関…

デュアルカレンシー債とは何か

本ページでは、デュアルカレンシー債とは何かについてまとめたい。デュアルカレンシー債とは、一言でいえば、キャッシュフローの中で、受け取りが二つの異なる通貨によって行われる債券である。 債券のキャッシュフローについて まず、債券の取引においてど…

CAPMとは何か

本ページでは、CAPM(Capital Asset Pricing Model)とは何かについてまとめたい。CAPMとは、一言でいえば、ある資産の期待収益率と市場ポートフォリオの収益率の関係について記したモデルである。 CAPMの式 CAPMは以下の式で表される。 E(Ri) = Rf+ [E(Rm) − …

信用評価調整(CVA)とは何か

本ページでは、信用評価調整(CVA)とは何かについてまとめたい。信用評価調整(CVA)とは、一言でいえば、カウンターパーティの信用力の変化に伴い、デリバティブにおけるエクスポージャーの 時価評価を調整する枠組みのことである。 デリバティブの時価 そも…

社債の「スプレッド」とは何か

本ページでは、社債における「スプレッド」とは何かについてまとめたい。よく「A社の社債スプレッドが拡大/縮小した」とか、「○○セクターのスプレッドが拡大/縮小した」という言い方がなされるが、そもそも「スプレッド」とは何を指すのか。 スプレッドとは…

パッシブ運用の拡大はバブルを引き起こすか?

パッシブ運用の規模が世界的に拡大している。インデックス(日本で言えば日経平均やTOPIX)に連動する形の投資信託やETFがアクティブ投信の規模を凌駕しつつある傾向が、世界的に見られる。 パッシブ運用の魅力は、アクティブ運用と比べて安いコストで投信を変…

日本で国際金融センターを目指す目的とは?

政府、東京都を中心に、日本で国際金融センターの確立を目指す動きが高まっている。世界中の金融機関が集積するニューヨーク、ロンドン、シンガポールなどと並ぶ金融ハブを日本にも作るということだが、これによってどんなメリットがあるのかについて考えて…