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金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

プットオプションによるヘッジについて

本ページでは、プットオプションの売りヘッジについてまとめたい。 プットオプションの概要 オプションは、一言でいえば、ある商品を、決められた期日(または期間内)に、決められた価格で、売買できる権利ということができるというもの。デリバティブの一…

信用リスクとは何か

本ページでは、信用リスクとは何かについてまとめたい。一言でいえば、信用供与先の支払いが滞るリスクということができる。 「信用リスク」「信用供与」といった言葉は金融業界で頻繁に使われ、「信用を供与すること、そしてそれに伴うリスク」と説明される…

「与信」という言葉について

「与信」という言葉は金融業界で頻繁に使われ、「信用を供与すること」と説明される。しかし、「信用を与える」ことと言われても、具体的になイメージは湧きにくいのではないか。 やや乱暴であるかもしれないが、要するに与信とは「相手を信用すること」と捉…

大阪堂島商品取引所におけるコメ先物取引廃止について考える

2021年8月、大阪堂島商品取引所はコメ先物取引の本上場が農林水産省に認可されなかったと発表した。これにより、それまで試験上場が続いていたコメ先物取引が廃止されたことになる。 コメ先物取引の歴史 コメ先物取引の歴史は江戸時代に遡る。1730年、江戸幕…

銀行における金利リスクについて

本ページでは、銀行において「金利」がどのようなリスクを孕むのかについてまとめたい。 まず、銀行の業務は、貸出や預金を中心とした取引に関する銀行勘定と、短期的な売買益を確保するために行う有価証券などの取引に関するトレーディング勘定に大別される…

最良執行方針とは何か、またその現状について

本ページでは、金商法における最良執行方針に関する規定についてまとめたい。 最良執行方針とは 証券会社は、顧客からの有価証券の売買注文を受けて、市場で売買を実行する。有価証券の市場価格は刻一刻と変わり、いかに顧客にとって有利な条件で取引を実行…

二重課税の種類について

本ページでは、二重課税にはどのような種類があるのかについてまとめたい。 ①法人税と所得税 法人税は個人所得税の前払いとして機能するという考え方がある。個人の所得には給与所得以外にも、株式を保有していることによる配当や、株式を売却することにより…

法人税はなぜ課される?法人税の課税根拠について

本ページでは、法人税の課税根拠についてまとめたい。 応益説 まず法人税の課税根拠として挙げられるのは「応益説」である。これは、法人が政府から提供を受けた便益に対する対価として法人税を支払う必要がある、というものである。会社が経営を営むにあた…

ストラドル取引を用いた租税回避について

デリバティブを利用した投資手法であるストラドルが、租税回避に使われるという懸念があるという。本ページでは、ストラドルを用いた租税回避についてまとめたい。 ストラドルとは ストラドルとは、デリバティブ取引の「買い」と「売り」を両建てで取引する…

ストラドルとは何か

ストラドルとは、ある銘柄について、同じ権利行使価格のコールオプションとプットオプションを同じだけ保有する戦略をいう。 前提知識 そもそもオプションは、ある商品を、決められた期日(または期間内)に、決められた価格(権利行使価格)で、売買できる…

会社型ファンドと契約型ファンドのガバナンスについて

本ページでは、会社型ファンドと契約型ファンドにおけるガバナンスの違いについてまとめたい。 投資信託は大きく分けて「会社型投資信託」と「契約型投資信託」に分類される。前者は、資産運用会社が法人格を有する投資信託を設立し(投資法人)、この投資法…

外国税額控除について分かりやすく

本ページでは、法人税における外国税額控除の概要と、関連する制度についてまとめたい。 全世界所得課税主義 まず、日本の法人税は全世界所得課税主義の考え方をとっている。国内でビジネスをしても国外でビジネスをしても、同じ税率が日本で課されるという…

ベイルインとは何か

本ページでは、ベイルイン(Bail-in)とはどのような考え方なのかについてまとめたい。ベイルインは、金融機関の破綻時に、政府による公的資金の注入ではなく、金融機関の株主や債権者等に救済にかかる費用を負担させることをいう。具体的には、債務の元本削…