2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
本ページでは、プロシクリカリティとは何かについてまとめたい。プロシクリカリティとは、一言でいえば「景気循環増幅効果」のことを指す。景気循環を増幅・助長するような効果ということだ。かねてより、金融システムの安定のために銀行に一定の自己資本を…
「この市場は上がる!」と考えた時、個別株を選別して投資するのではなく、マーケット全体に投資する、という選択肢があり得る。市場に流通する商品すべてに投資をすれば、マーケット全体に投資したことになるわけだが、それはなかなか困難である。 一つの方…
ソーシャルレンディング業界における行政処分の事例が相次いでいる。2021年5月には融資先の実態を正しく把握していなかったとして、「SBIソーシャルレンディング」に対し金融庁が業務停止命令を出すこととなった。 金融庁は、ソーシャルレンディングに関し投…
本ページは、オプション取引の基本的な考え方についての2回目である。 一回目では、オプションとはそもそも何なのか、といった点からまとめている。基本的な用語の定義なども載せているので、そちらも合わせて参考にされたい。 hongoh.hatenablog.com 今回は…
本ページでは、オプション取引の基本的な考え方についてまとめたい。 オプションの概要 一言でいえば、ある商品を、決められた期日(または期間内)に、決められた価格で、売買できる権利ということができる。デリバティブの一種である。 先物取引も似たもの…
中国は、国外への資本移動を制限していることで知られる。本ページでは、海外の個人投資家・機関投資家が、どのように中国本土の証券(株や債券)にアクセスできるのかについてまとめたい。 上海市場・深セン市場のB株 中国本土の株式市場である上海市場と深…
先物市場では、株式や現物(金、農産物など)といった様々な商品が取引されている。本ページでは、そのうち現物を取引する「商品先物」についてまとめたい。また、後半では現物受渡しの実際についても触れる。 日本における商品先物の取引所 日本で商品先物…
本ページでは、CDOとCDSの違いについてまとめたい。両者は一文字違いで紛らわしいが、関連性はあるもののまったく別の概念である。 CDO CDO(Collateralized debt obligation :債務担保証券)は、主に企業の債務を裏付けにした証券化商品である。 証券化は、…
本ページでは、雇用統計等の経済統計に用いられる季節調整の考え方についてまとめたい。 経済や景気の動向を分析するために、雇用者数や消費額、売上高といった経済データは非常に有用である。例えば米国の雇用統計などは、その発表と共にマーケットの相場が…
2008年のリーマンショックの要因は、信用力の低い家計に対する住宅ローンであるサブプライムローンであると言われる。土地の価格が上がり続けると考えられたからこそ、信用力の低い人にも高額の貸付が行われた。つまるところ、土地バブルである。 リーマンシ…
本ページでは、シンセティックCDO(Synthetic Collateralized Debt Obligation、合成債務担保証券)とは何かについてまとめたい。シンセティックCDOとは、一言でいえば「CDSを原資産にした証券化商品」ということになる。 よって、以下では、証券化、CDSについ…
本ページでは、取引情報蓄積機関(トレード・レポジトリー)とは何かについてまとめたい。 取引情報蓄積機関は、店頭デリバティブの取引情報を記録し、当局に報告する役割を担っている。 店頭デリバティブとは まず、店頭デリバティブの概要について簡単に述…
本ページでは、デリバティブ取引におけるカウンターパーティリスクとは何かについてまとめたい。カウンターパーティとは、平たく言えば「取引相手」のことであり、「取引相手」に関するリスクだということができる。 市場デリバティブと店頭デリバティブ ま…
本ページでは、通貨スワップとは何かについてまとめたい。 通貨スワップとはデリバティブ取引の一種で、一言でいえば、異なる通貨(例えばドルと円)を交換することで、それぞれが外貨(日本の金融機関の場合はドルなど)を調達することができるというものである…
本ページでは、金利スワップとは何かについてまとめたい。スワップとは「交換」を意味し、当事者間で異なる金利を交換することが、金利スワップの基本的な意味となる。 金利水準は、経済動向によって左右されるし、通貨によってもその水準は異なる。マーケッ…
投資銀行業務(IB)は、企業のM&Aや、株式や社債発行を通じた資金調達のサポート・アドバイスを行う業務であり、昨今の就活性から大人気の花形部門である。 しかし、「投資”銀行”業務」と名前がついていながら実際は証券会社が行っていたり(野村證券やゴー…