2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
本ページでは、仮説検定におけるt値とp値の違いについてまとめたい。 仮説検定の考え方 「AがBである」ことを示したいとする。このとき、「いったん『AがBで"ない"』という仮説を立て、その仮説が正しい確率が十分に低い」ことを示すことで、「AがBである」…
本ページでは、バーゼル規制における仮想通貨の取り扱いについてまとめたい。 バーゼル委員会は2021年6月、銀行の暗号資産へのエクスポージャーの規制上の取り扱いに関して市中協議を実施した。これは、暗号資産関連のマーケットが継続的な成長し、技術革新…
本ページでは、弁護士を利用したマネーロンダリングの手口についてまとめたい。2021年8月に国際組織「金融活動作業部会」(FATF)が8月に公表した日本のマネーロンダリング対策に対する審査では、弁護士等の金融機関以外の対策が不十分との指摘がなされ…
本ページでは、バーゼルⅢにおけるリスクアセット算出方法の全体像についてまとめたい。具体的な算出方法の詳細は本ページでは立ち入らないので、金融庁の告示文書や各種参考文献等を参照されたい。 バーゼル規制においては金融機関の健全性確保のために、リ…
本ページでは、マネーミュールとは何かについてまとめたい。 「マネーミュール」とは、お金(マネー)と動物のラバ(ミュール)を組み合わせた造語で、不正資金の運び屋を意味する。マネーロンダリングの手法として、たくさんのマネーミュールを利用し、犯罪…
金融機関がトレーディングによってポジションを保有するとき、どの拠点にポジション計上(ブッキング)するか、という問題がある。 ブッキングの集約 グローバルな金融機関では、世界中の拠点において取引が行われているが、その取引が会計上どの拠点にブッキ…
本ページでは、レバレッジ比率規制とは何かについてまとめたい。 レバレッジ比率規制の概要 端的に、レバレッジ比率規制は以下の算式で求められる。 レバレッジ比率 = Tier 1 /エクスポージャー額≧ 3% ※G-SIBs(国際的な金融システムにおいて重要な金融機関…
本ページでは、デフォルト時損失率 (LGD: Loss Given Default)についてまとめたい。LGDは、信用リスク推定のために使用する指標である。 信用リスクとLGD まず、銀行による貸出について考えてみる。銀行の場合は、企業や個人を信用した結果、お金を貸すので…
バーゼル規制の自己資本比率規制においては、信用リスク、マーケットリスク、オペレーショナルリスクを計測し、そのリスク量に見合った自己資本を積むことが求められる。このリスク量算出にあたり、「エクスポージャー」、「リスクアセット」、「所要自己資…
本ページでは、大口信用供与等規制とは何かについてまとめたい。 規制の概要 大口信用供与等規制は、銀行をはじめとする金融機関が特定の主体に与信(貸出など)を集中させることを防止するための規制であり、銀行法によって規定されている。特定の主体(法人な…