決済・貨幣
本ページでは、日銀ネットと全銀システムがどのように関係しているかについてまとめたい。 日銀ネット 日銀ネット(日本銀行金融ネットワークシステム)は、日本銀行が運営している金融機関間の資金や国債の決済をオンライン処理により行うためのネットワーク…
CBDC(Central Bank Digital Currency,中央銀行デジタル通貨)について。本ページではCBDCの類型についてまとめる。 ①リテール型vsホールセール型 個人や企業が利用する一般利用型(リテール型)と、主に大口取引における金融機関間の決済に用いられるホールセー…
本ページでは、RTGS(Real Time Gross Settlement、即時グロス決済)とDTNS(Deferred Net Settlement、時点ネット決済)についてまとめたい。 RTGS(Real Time Gross Settlement) RTGSは、取引が発生すると同時に、それぞれの取引を個別にリアルタイムで処…
本ページでは、ヘルシュタット・リスク、CLS銀行、PVPの概念についてまとめたい。 ヘルシュタット・リスク 鎌田(1990)の定義によると、ヘルシュタット・リスクとは、「外国為替取引において、2通貨の受渡時刻が異なるために、一方当事者のデフォルトにより、…
本ページでは、銀行間の海外送金がどのような流れで行われるのかについて概観してみたい。 国内の銀行間の取引であれば、同じ中央銀行の当座預金間の振替によって決済は完了するが、海外送金の場合は中央銀行が2つ存在することになり、中央で決済を行える機…
本ページでは、主な支払手段にはどのようなものがあるかについて概観したい。 現金 紙幣または硬貨による支払い。 銀行振込 金融機関(銀行)の口座にある預金に資金を払込むこと。異なる銀行間の振込の場合、全銀システム、日銀ネットといった決済システムを…
固定相場制を維持するためには、自国通貨のマネーサプライの調節を通じて金利を一定にし、為替レートを一定に保つ必要がある。これを実現するには、中央銀行等が保有する外貨準備が必要になる。 例えば外国の金利が上昇したことにより、自国の貨幣需要が減少…
本ページでは、SDR(Special Drawing Rights、特別引出権)とは何かについてまとめたい。SDRとは、一言でいえば、IMF(国際通貨基金)に加盟する国が引き出す権利を有する国際準備資産である。 ブレトンウッズ体制の崩壊 まず、SDRが創設された背景にはブレトン…
本ページでは、クレジットカードの読み取り方についてまとめたい。 コンビニなどでクレジット決済を行う時、機器に差し込んで暗証番号を入力する場合や、カードをスライドさせる場合など、複数の読み取り方が存在する。クレジットカードによる決済においてど…
本ページでは、小切手と約束手形とは何かについてまとめたい。 小切手 小切手は、財の決済時に、購入者が現金の代わりに差し出す証書であり、受け取った側はこの小切手を銀行に提示することにより、銀行から支払いを受けることができる。 10万円の商品を購入…
本ページでは、クレジットカード、デビットカード、キャッシュカード、プリペイドカード、カードローンの違いについてまとめたい。 クレジットカード クレジットカードは、利用者の「信用」に基づき、商品・サービスの代金を支払った段階では引き落とされず…
本ページでは、金融機関の外貨調達手段についてまとめたい。 外貨調達の必要性 日本の銀行、特に大手行は、国内だけでビジネスを完結させているわけではなく、海外に貸出を行ったり、海外の有価証券に投資することなどを通じても収益を得ている。その際、ド…
本ページでは、通貨危機と外貨準備をテーマにまとめたい。 通貨危機とは 通貨危機とは、ある国の通貨の対外的な価値が著しく低下し(つまり極端な通貨安になる状態)、その国の経済にとって大きな打撃となる状況を言う。 通貨の価値は国の信用力で決まる。国の…
「決済」は、日常生活の至る所に登場する。 スーパーで食料を買うとき、電車に乗るために改札を通るとき、 大学に行くために授業料を払うとき…決済の方法も様々なものがあり、現金での決済はもちろんのこと、 クレジットカードや電子マネー、 最近だと暗号資…
世界で経済不況や政情不安が起こると、円が多く買われ、 円高になる傾向がある。「有事の円買い」と呼ばれる現象であり、 驚くべきは日本で何か起こった際にも( たとえば東日本大震災など)、 円高になることがあるという点である。本ページでは、 なぜこう…