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金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

レバレッジとは?てこの原理の様なものとは言うけれど…

本ページでは、「レバレッジ」の考え方についてまとめたい。レバレッジについて解説している文章ではしばしば、「レバレッジとは『てこの原理』のようなもので…」という説明がなされるが、あまりピンと来ない人も多いのではないだろうか。 レバレッジは、一…

トレーディングにおける「ポジション」「アンワインド」とは何か

本ページでは、株式やデリバティブ商品等のトレーディングにおいてよく使われる「ポジション」や、「アンワインド」といった用語の意味について、できる限り日常用語を使ってまとめてみたい。 ポジションとは ポジションとは、簡単に言えば、ある金融商品を…

CDSとは何か

本ページでは、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の概要についてまとめたい。 CDSとは CDSは、簡単に言えば、取引先企業や保有している社債・国債の発行者等の破綻や支払い不能といったリスク(信用リスク)に対して、補償(プロテクション)を受けられると…

ABS、CDO、CLO、MBS…証券化商品の違いについて

本ページでは、ABSやCDO、CLO、MBSといった金融商品の分類についてまとめたい。これらは、すべて「証券化商品」にカテゴライズされる。「証券化」の基本的な概念については、以下のページを参照されたい。 hongoh.hatenablog.com 証券化商品は、以下の図のよ…

証券化とは何か

本ページでは、「証券化」の目的や特徴についてまとめたい。細かで専門的な知識というよりも、「証券化」という概念についての分かりやすい説明を試みる。 証券化は、一言でいえば「ある資産にたくさんの投資家が小口で投資できる仕組み」ということになる。…

「ダークプール」「PTS」の違い-証券取引所を通さない取引方法-

本ページでは、東証をはじめとする証券取引所を通さずに取引できる仕組みである「ダークプール」「PTS」について、それぞれの特徴と両者の違いについてまとめたい。 ダークプール ダークプールとは、取引所を通さず、証券会社内で投資家同士の買い注文と売り…

地銀の収益構造-融資偏重から有価証券運用へ-

地銀の収益構造の転換が迫られている。伝統的には地銀の収益源は地域企業への融資が中心であった。しかし、都市部への一極集中や地方における人口減少などの社会構造的な問題による融資先の減少に加え、長らく続く低金利環境による利鞘の縮小で、融資に頼る…

空売り規制の概要について

本日は、空売りに対する規制の全体像についてまとめたい。 空売りの概要については、以下のページを参照されたい。 空売りとは何か - 金融アトラス 空売りに関する規制は、金融商品取引法の施行令にて具体的に規定されている。 主な規制の内容は以下の通りで…

空売りとは何か

本ページでは、空売りとは何か、についてまとめたい。 普通、何かを「売る」ということは、当然ながら売るためのモノが今手元になければ、買ってくれる人に渡すことができない。空売りは、今手元に株を持っていないのにも関わらずそれを「売る」ことができる…

先物理論価格ー現物価格との関係ー

本ページでは、先物理論価格について考えてみたい。 先物取引の概要については以下のページを参照されたい。 hongoh.hatenablog.com まず、先物理論価格は、以下の式で求めることができる。 先物理論価格=現物価格×〔1+(金利などの調達コスト-配当金など…

先物取引の概要と特徴

先物取引とは、価格が変動する商品等の将来における売買において、現時点で取引価格を事前に決める取引のこと。日本では江戸時代より、米の取引価格の変動に備えて将来の取引価格をあらかじめ決める取引が行われていた。この取引を行うことで、例えば米の販…

先物を用いたヘッジ取引の考え方

本ページでは、市場取引で行われる「ヘッジ取引」の概要についてまとめたい。ヘッジ取引とは、将来の価格変動のリスクを、先物取引を用いることで排除または軽減することをいう。そのため、まずは「先物取引」の特徴について詳記した後、実際にマーケット参…

バリュー株・グロース株と金利・景気との関係

マーケットの世界で、「バリュー株」「グロース株」といった言葉をよく聞く。本ページでは、それぞれの特徴と、金利・景気との関係についてまとめたい。 グロース株とは グロース株とはいわゆる「成長株」のことで、その名の通り売上や利益が好調で、今後も…

ボルカー・ルールの概要と日本を含む外国金融機関の対応

本ページではボルカー・ルールの概要についてまとめたい。 ボルカー・ルールとは ボルカー・ルールとは、2010年に成立した米国の金融規制に関する法律「ドット・フランク法」の一部である。ドット・フランク法は、リーマンショックを踏まえ、金融システムの…

投資信託とフィデューシャリー・デューティー(金商法との対応)

本ページでは、投資信託を取り扱う業者(資産運用会社、販売会社)が顧客に対してどのような義務を負うのかについて、いわゆる「フィデューシャリー・デューティー」や、既存の法令(金商法等)との対応の観点から整理したい。 金融機関の「フィデューシャリ…

「グリーンウォッシング」とは ESGに注力する企業やファンドの実態

最近、「サステイナブルファイナンス」が注目される中、「グリーンウォッシング」という言葉を耳にする機会が増えた。ネットで言葉の意味を調べると、「環境に優しい活動やESGを考慮した取組みをしているように見えるが、実際には見せかけの取組みでごまかし…