<金融アトラス/a>

金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

金融商品取引法の目的について考える

本ページでは、金融商品取引法が何を目的とした法律なのかについて考えてみたい。 金商法第一条 金商法の目的については、条文の第一条で明示されている。 (目的) 第一条 この法律は、企業内容等の開示の制度を整備するとともに、金融商品取引業を行う者に…

犯罪収益移転防止法とは何か

本ページでは、犯罪収益移転防止法(犯収法)の概要についてまとめたい。一言でいえば、犯罪行為の撲滅を資金面から支えるものとなっている。 マネーロンダリングの防止 「犯罪収益移転」、つまりマネーロンダリングの防止が犯収法の主要な目的である。 マネー…

所得代替率とは?その計算方法は?

本ページでは、所得代替率とは何かについてまとめたい。所得代替率とは、一言でいえば、退職後に給付される公的年金の額が、現役時代の収入と比べて何割ほどになるかを示したものである。 所得代替率の計算方法 公的年金の支給額が分子、現役時代の収入が分…

積立方式と賦課方式の違いについて簡潔にまとめてみる

本ページでは、年金給付における賦課方式と積立方式の基本的な違いについて簡単にまとめてみたい。 積立方式 積立方式は、現役世代の収入により積み立てたお金を、将来現役世代が高齢者になった時に給付される年金の原資にするというもの。簡単に言えば、「…

日本の年金の構造について簡潔にまとめてみる

日本の年金は3階建て、と呼ばれる。ネットで調べれば、年金にはどのような種類があり、どのような構造になっているのかなどについて、たくさんのサイトで解説されている(本ページの末尾に参考ページのURLを載せている)。 ここでは、詳しい説明は省略し、日…

マネーロンダリングの手口について分かりやすく

本ページでは、マネーロンダリングの基本的な手口についてまとめたい。近年、その手法は複雑化の一途を辿っているが、まずは基本的な手口について考えてみる。 マネロンの基本的考え方 マネーロンダリングとは日本語に訳せば「資金洗浄」である。麻薬取引な…

機関投資家が負う受託者責任について考える

年金をはじめとする機関投資家が、お金を預けている受益者に対してどのような責任を負っているのだろうか。 日本における考え方 日本の機関投資家においては、「損をしないこと」が特に重要視される風潮にあるように思われる。高いリターンをあげるよりも、…

金融所得課税を見直すべきか?ー分配と成長のバランスー

2021年10月、岸田政権が発足し、「分配なくして成長なし」と訴えた。そして、分配を重視した施策の一環として、金融所得課税の見直しを検討するとした。 2021年現在、金融所得に対しては基本的に約20%の税率が課せられている。この金融所得課税見直しの是非…

みずほ銀行システム問題に見る銀行業界における市場原理の問題

日本の三大メガバンクの一つに数えられるみずほ銀行において、2021年、ATMが使えなくなるなどのシステム障害が相次いでいる。 通常の産業では、市場原理により企業間で新陳代謝が起こるが、金融業界、特に銀行業においてはそれが難しい。まず、厳しい参入規…

海外ドラマに見るマネーロンダリング

「資金洗浄」を意味するマネーロンダリング。麻薬取引などの非合法の手段で手に入れた「汚れたお金」を、合法的な(ように見える)「綺麗なお金」に変えることをマネーロンダリング(略してマネロン)と言うが、具体的にはどのような出口でマネロンが行われてい…