<金融アトラス/a>

金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

資産運用-機関投資家

「機関投資家」とは誰のことを指す?

経済ニュースなどでしばしば「機関投資家」 という言葉を耳にすることがある。個人投資家とは違い、 会社などの「機関」が投資の主体となっている。多くの場合、 個人投資家よりもはるかに多額の資金を運用する主体であり、 マーケットにも大きな影響を与え…

「ホームカントリーバイアス」とは何か

本ページでは、ホームカントリーバイアスとは何かについてまとめたい。 ホームカントリーバイアスとは、投資家が、自国の株や債券などに対して資産配分の比重を多くする傾向があることを言う。 基本的なポートフォリオ理論では、相関関係の低い複数の資産を…

日本の機関投資家による運用は「保守的」なのか?

日本の機関投資家は「保守的」と言われることがある。「保守的」というのは、運用にあたってあまりリスクを取ろうとせず、リスクが低いものリターンも低い資産に多く資金を配分しているということである。 機関投資家とは、典型的には企業年金など、集まった…

「コア業務純益」と投資信託解約益の問題

本ページでは、主に地銀の収益性の文脈で議論される「コア業務純益」と投資信託解約益についてまとめたい。 銀行の収益性 銀行の決算資料を見ると、財務諸表の数値の他にも、収益性や健全性を示す指標が様々開示されている。 業務粗利益 銀行粗利益とは、銀…

ダイベストメントの問題点について

「ESG投資」には様々な手法があるが、そのうちの一つに「ダイベストメント」というものがある。ダイベストメントとは、ESGの概念に反するような企業(例えば化石燃料や、兵器を扱う企業など)の投資を止め、資金を引き上げることである。 投資家が「ESGに積極…

オルタナティブ投資におけるゲートキーパーという存在

オルタナティブ投資に注目が集まっている。海外では大学基金や年金基金を中心に、積極的にオルタナティブ資産(VC、PE、不動産、ヘッジファンドなど)へ投資を行っている。日本の機関投資家はオルタナティブ投資に消極的であったが、GPIFがオルタナティブ資…

「指数に投資する」ということ

「この市場は上がる!」と考えた時、個別株を選別して投資するのではなく、マーケット全体に投資する、という選択肢があり得る。市場に流通する商品すべてに投資をすれば、マーケット全体に投資したことになるわけだが、それはなかなか困難である。 一つの方…

米国の年金や大学で積極化するオルタナティブ投資

米国の年金や大学がオルタナティブ資産への投資を増やしている。オルタナティブ資産とは、伝統資産と呼ばれる上場株・債券以外の資産の総称であり、不動産や、非上場株を扱うPE(プライベート・エクイティ)、ベンチャー企業に投資するVC(ベンチャー・キャ…

地銀の収益構造-融資偏重から有価証券運用へ-

地銀の収益構造の転換が迫られている。伝統的には地銀の収益源は地域企業への融資が中心であった。しかし、都市部への一極集中や地方における人口減少などの社会構造的な問題による融資先の減少に加え、長らく続く低金利環境による利鞘の縮小で、融資に頼る…