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金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

兼営法とは何か

本ページでは、兼営法とは何かについてまとめたい。 兼営法とは、一言でいえば、銀行をはじめとする金融機関が、銀行業務等の金融機関本来の業務のほかに、内閣総理大臣の許可を受ければ信託業務を行うことができる旨を定めたものである。 信託業とは まずは…

金商法における暗号資産の取り扱いについて

本ページでは、金商法における暗号資産の取り扱いについてまとめたい。 金商法における暗号資産 2019年5月31日、暗号資産関連の取引に関する新規制を盛り込んだ資金決済法および金融商品取引法の改正法が成立した(2020年に施行)。 この改正により、金商法…

所得効果と代替効果について

ある財の価格が変化すると、その財への需要は変化する。予算制約が変化し、効用を最大化するための条件が変わることに伴い、最適な財の消費量が変化するためだ。この変化について、代替効果と所得効果に分解することができる。 2つの財を消費する個人の消費…

最尤法とは何か

本ページでは、最尤法とは何かについてまとめたい。 最尤法の概要 最尤法の基本的な目的は、「観測されたデータがどんな確率分布に従うか」を推定することにある。 例えば、抽出したサンプルデータが1,5,7という値であったとする。ここで、このデータがどん…

プロビットモデル・ロジットモデルの簡単な概要について

本ページでは、プロビットモデル・ロジットモデルの概要についてまとめたい。 両モデルは、ダミー変数(1または0のみをとる変数)を被説明変数とした場合に、説明変数との関係を説明する際に用いる。 例えば合格・不合格、犯罪歴の有り・無しといった二つの値…

自己資本比率規制(バーゼル規制)における調整項目について

本ページでは、バーゼル規制の自己資本比率における調整項目の基本的な考え方についてまとめたい。 自己資本比率規制は、リスクアセット(分母)に占める自己資本(分子)の割合を一定以上求める規制であるが、調整項目とは、分子の自己資本から一定の額を控…

証券会社の自己資本規制比率(単体、川下、川上)

本ページでは、証券会社の自己資本規制比率についてまとめたい。 証券単体 証券会社の自己資本規制比率は、金商法の以下の条文に記載がある。(原文に下線部を追加) (自己資本規制比率) 第四十六条の六 金融商品取引業者は、資本金、準備金その他の内閣府令…

「機関投資家」とは誰のことを指す?

経済ニュースなどでしばしば「機関投資家」 という言葉を耳にすることがある。個人投資家とは違い、 会社などの「機関」が投資の主体となっている。多くの場合、 個人投資家よりもはるかに多額の資金を運用する主体であり、 マーケットにも大きな影響を与え…

法律の条・項・号について

本ページでは、法律の条・項・号の区別についてまとめたい。 早速、実際の条文で確認してみたい。以下は金商法の抜粋である。 第二条 この法律において「有価証券」とは、次に掲げるものをいう。一 国債証券二 地方債証券三 特別の法律により法人の発行する…

ストレステストとは何か

金融の分野における「ストレステスト」は、様々な目的・手法・範囲を含んでおり、一概に画一的な説明が困難である。さらに、民間の金融機関が行うのか、中央銀行などの当局が行うのかによっても大きく内容は異なってくる。 しかし、あえて強引に一般化すれば…