2つの財の消費量を決定する個人を考える。このとき、どちらかの財の消費量が0となる場合(つまり予算制約線の端、x軸またはy軸上の点)が最適解となる場合がある。こうした解を端点解という。
通常は2つの財の価格比が限界代替率と等しくなる点が最適解となる。しかし、導き出された最適解が、予算制約の外に来てしまう場合(例えば財1の最適消費量が100と計算されたのに予算制約上財1を60までしか消費できないなど)、答えは端点解となる。
端点解がx軸上にあるとき、
価格比≦限界代替率
が成り立つ。
反対に、端点解がy軸上にあるとき、
価格比≧限界代替率
が成り立つ。
効用関数が2つの財の掛け算で表現されるような場合(U=xyなど)ではなく、足し算になっているような場合(U=x+yなど)、xとyが完全代替となっているとき、どちらかの消費量が0になる点が最適になるケースがあり、このような効用関数のときには端点解の可能性を疑った方が良い。