本ページでは、在庫回転期間、売掛金回転期間、買掛債務回転期間とは何かについてまとめたい。
在庫回転期間
在庫回転期間とは、一言で言えば、商品が何日で入れ替わっているか(商品を仕入れてから何日で販売されているか)を示した指標である。
在庫回転期間は、以下の計算式で求められる。
在庫回転期間= 日数÷在庫回転率
ここで、在庫回転率=売上原価÷平均在庫金額、と計算される。
売上原価は、売上があった商品について、その仕入れや製造にかかった費用である。平均在庫金額は、期首の在庫額と期末の在庫額の平均である。よって、在庫回転率は、ある期間に在庫が何回入れ替わっているか(回転しているか)を示している。例えば売上原価が1000万円で平均在庫額が200万円だったとすると、平均して在庫が5回1年の間に入れ替わったこととなる。
1年の間に5回在庫が入れ替わる(在庫回転率=5)ということは、言い換えれば、1回在庫が入れ替わるのに365÷5=73日かかるということである。この73日が、在庫回転期間である。
在庫回転期間が少ないほど、短いサイクルで在庫が入れ替わっているので、売れ行きが良いということになる。
売掛金回転期間
同様の計算によって、売掛金回転期間を計算できる。
売掛金回転期間は、企業の保有する売掛金が平均的にどれくらいで回収されるかを示している。この期間が短い方が資金繰りがスムーズであると言える。
買掛債務回転期間
買掛債務回転期間は以下の様に計算できる。
買掛債務回転期間= 日数÷買掛債務回転率
ここで、買掛債務回転率=売上原価÷買掛債務、と計算される。
買掛債務回転期間は、仕入れから支払いまでの平均期間と解釈することができる。