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個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

トレーディングにおける「ポジション」「アンワインド」とは何か

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本ページでは、株式やデリバティブ商品等のトレーディングにおいてよく使われる「ポジション」や、「アンワインド」といった用語の意味について、できる限り日常用語を使ってまとめてみたい。

 

ポジションとは

ポジションとは、簡単に言えば、ある金融商品を「買っている」・「売っている」・「何もしていない」のどの状態なのかを示したものである。この3つの状態について、「ロングポジション」、「ショートポジション」、「スクエア」とそれぞれ名前がついている。

 

○ロングポジション

「A株がロングポジションである」とは、A株を買っている状態(=保有している状態)を意味する。利益あるいは損失を確定するためには、いずれかの段階でA株を売却する必要がある。しかしながら、「A株がロングポジションである」間は、それを保有している状態である訳だから、まだ売却は行っていない、ということになる。

 

○ショートポジション

「A株がショートポジションである」とは、A株を売っている状態であることを意味する。「売っている状態」って何?一度売ったらそれっきりじゃないの??というツッコミが入りそうだが、要はA株を空売りした後の状態(つまり誰かから株を借りてきてそれを市場に売却した後の状態)ということである。

 

借りてきた以上は返さないといけないし、そもそも利益・損失を確定させるためにも、もう一度市場においてA株を買い戻す必要がある訳だが、「A株がショートポジションである」間は、まだその買い戻しは行われていないということになる。

 

○スクエア

上記2つのいずれでもなく、特にA株について何もしていない状態、ということである。あるいはロングポジションとショートポジションの金額が等しく、プラスマイナス0になっている状態である。

 

アンワインドとは

ポジションという概念において重要なのは、まだ利益・損失確定のための反対売買を行っていないということである。ロングポジションであれば今後保有している株式を売却する必要があるし、ショートポジションであれば今後借りた株を返すために市場で買い戻す必要がある。

 

アンワインドとは、各ポジションにおいて反対売買をする、つまり利益・損失を確定するための決済を行うことを意味する。ポジションを解消する、と言ったりもする。