<金融アトラス/a>

金融アトラス

個人の勉強も兼ねて、少しずつまとめます。

国際金融規制

IRRBBとは何か

本ページでは、IRRBB(Interest Rate Risk in the Banking Book)とは何かについて、概要をまとめたい。一言でいえば、「銀行勘定の金利リスク」ということになる。バーゼルⅢでは、この銀行勘定の金利リスクに関する規制を定めている。 銀行勘定の金利リスクと…

MMFの金融システムにおける役割について

本ページでは、MMF(マネー・マーケット・ファンド)の金融システムにおける立ち位置について考えてみたい。 MMFとは MMFとは投資信託(ミューチュアルファンド)の一種。主に、企業が信用力に基づいて無担保で短期的に資金調達を行うための約束手形であるCP…

ベイルインとは何か

本ページでは、ベイルイン(Bail-in)とはどのような考え方なのかについてまとめたい。ベイルインは、金融機関の破綻時に、政府による公的資金の注入ではなく、金融機関の株主や債権者等に救済にかかる費用を負担させることをいう。具体的には、債務の元本削…

Too-big-to-fail(大きすぎて潰せない)とは何か

本ページでは、Too-big-to-fail(大きすぎて潰せない)とはどのような概念を意味するのかについてまとめたい。以下、Too-big-to-failをTBTFと略して話を進める。 TBTFとは ある金融機関について、提供するサービスの規模が大きく、金融システム上重要な役割…

安定調達比率とは何か

本ページでは、バーゼル規制における安定調達比率とは何かについてまとめたい。 流動性リスクの顕在化により、銀行の健全性が損なわれると、金融システム全体、ひいては実体経済にまで影響を及ぼしかねない。そこで、バーゼルⅢでは、流動性確保のために、流…

流動性カバレッジ比率とは何か

本ページでは、バーゼル規制における流動性カバレッジ比率とは何かについてまとめたい。 流動性リスクの顕在化により、銀行の健全性が損なわれると、金融システム全体、ひいては実体経済にまで影響を及ぼしかねない。そこで、バーゼルⅢでは、流動性確保のた…

TLAC、TLAC適格負債とは何か

本ページでは、TLAC(Total Loss Absorbing Capacity)、TLAC適格債についてまとめたい。TLACとは、一言でいえば、巨大銀行に対して、破綻時に備えた損失吸収力を確保させる取組みである。「大き過ぎて潰せない(TBTF)」問題に対処し、納税者の負担を回避しつ…

TLAC適格負債の要件、TLACの所要水準について

本ページでは、グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIBs)に課されるTLACについて、TLAC適格負債の要件、そしてTLAC所要水準についてまとめたい。 TLACとはそもそも何か、については、以下のページを参照されたい。 hongoh.hatenablog.com TLAC適格負債の…

プロシクリカリティへのバーゼルⅢにおける対応

本ページでは、バーゼル規制において指摘されていたプロシクリカリティについて、バーゼルⅢで新たに講じられた対応策についてまとめたい。プロシクリカリティの概要については、以下のページにまとめている。 hongoh.hatenablog.com 1.資本保全バッファー …

プロシクリカリティとは何か

本ページでは、プロシクリカリティとは何かについてまとめたい。プロシクリカリティとは、一言でいえば「景気循環増幅効果」のことを指す。景気循環を増幅・助長するような効果ということだ。かねてより、金融システムの安定のために銀行に一定の自己資本を…

ダブルギアリング規制とは何か

本ページでは、ダブルギアリング規制とは何かについてまとめたい。 ダブルギアリング規制とは、銀行などの金融機関が、他の金融機関に出資することを規制するものである。金融機関どうしがお互いの資本を持ち合っている状況をダブルギアリングというが、この…

ERISA法とは何か

ERISA法(Employee Retirement Income Security Act)とは、1974年に制定された、企業年金に加入する従業員が有する受給権の保護を目的とする米国の連邦法(州法とは異なり国全体に対して効力を持つ法)で、企業年金を広く規制している。 ERISA法におけるキ…

ボルカー・ルールの概要と日本を含む外国金融機関の対応

本ページではボルカー・ルールの概要についてまとめたい。 ボルカー・ルールとは ボルカー・ルールとは、2010年に成立した米国の金融規制に関する法律「ドット・フランク法」の一部である。ドット・フランク法は、リーマンショックを踏まえ、金融システムの…